コンサート情報

  

 

 

特報 2007年3月頭 東京都内某所にて、某オケによる、本格的な追悼コンサートの予定。詳細は、追って発表されます。

(日付・場所・オケまでは、決まっています。)

 

2007年2月札幌及び音更にて、野坂惠子さんによる伊福部作品のリサイタルがあります。

 

(new)2006/10/31 紀尾井小ホ−ルにてオ因幡万葉の歌五首を演奏予定

藍川由美・小宮瑞代ジョイントリサイタル“和歌をうたう”において、久しぶりに藍川さんの伊福部歌曲を聴くことができます。野坂惠子さんも演奏会には参加されますが、“因幡万葉の歌”の筝は小宮瑞代さんです。19時開演。5000円。

 

(new)2006/10/23 札幌kitara小ホ−ルにて伊福部昭の世界を開催予定

18時半開演で「日本組曲」より<七夕>・<盆踊り> 、「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」、「土俗的三連画」等が予定されています。演奏は、ヴァイオリン/三原豊彦、ピアノ/土肥睦子、指揮/川越守、北大オーケストラ。全自由席3000円。

 

2006/10/13・14 すみだトリフォニー大ホールにてラウダ・コンチェルタータを演奏予定

新日本フィルハーモニー交響楽団の第406回定期演奏会で、井上道義指揮・安倍圭子マリンバで演奏されます。他の曲目は、シチェドリン「管弦楽のための協奏曲第1番」、バルトーク「弦楽器・打楽器とチェレスタのための音楽」。13日(金)は19時15分開演で、14日(土)は15時開演。S席7,000〜C席3,500で、チケットの一般発売は6月17日から

 

(new)2006/9/18 広島市東区民文化センタースタジオ1にてピアノ組曲等を演奏予定

18時開演のアンサンブル・アッカ第6回定期演奏会にて、武満徹作品等とともに、「ピアノ組曲」、「サハリン島先住民の3つの揺藍歌」が演奏されます。演奏はアンサンブル・アッカ、三村真弓(Hrp)、山本倫子(Fg)、吉田尚史(Hrn)。一般\2000、高校生以下\1000、ペア\3500、未就学児\無料

 

(new)2006/9/17 泉の里コンツェルトザールにて野坂惠子“二十五絃筝の世界”を開催予定

久しぶりに、国分寺の小ホールにて、14時開演。伊福部作品の演奏予定は、「物云舞」、「ヨカナーンの首級を得て乱れるサロメ」、「琵琶行」。助演は、小宮瑞代さん。お茶菓子付き5000円。

 

(new)2006/8/27 ベルフォーレ津山にてオホーツクの海等を演奏

ヴォーカルアンサンブル津山の第11回定期演奏会(指揮八尋和美)にて、「頌詩 オホーツクの海」と「SF合唱ファンタジー(マハラモスラ/聖なる泉/婆羅陀魏山神/巨大なる魔神 他)」(編曲は、八尋健生)が演奏されました。合唱による“婆羅陀魏山神”とか、面白そうですね。秋には、愛媛県でも同様の演奏会があるようです。

 

(new)2006/7/22 サントリーホールにて管絃楽のための日本組曲を演奏

新交響楽団の第193回定期演奏会(19時開演)で、岩城宏之死去のため小松一彦指揮で演奏されました。オーケストラニッポニカが分離して、何を今頃新響で法人作品をやるのかという意見もあるのですが、演奏自体は良かったようです。もっとも指揮者の直立不動が、曲目に合っていなかった、との意見あり。

 

(new)2006/7/6 東京オペラシティ コンサートホールにて交響譚詩を演奏

東京フィルの定期演奏会(19時開演)で、岩城宏之死去のため若杉弘で演奏されました。伊福部先生のお兄様の追悼の曲が、岩城さんの追悼になってしまいました。

 

(new)2006/6/18 宇都宮市文化会館大ホールにてリトミカ・オスティナータ等を演奏

宇都宮市民芸術祭の一環で、早川正昭指揮(指揮者変更)、山田令子ピアノ、栃木県交響楽団の演奏で、「リトミカ・オスティナータ」「SF交響ファンタジー第1番」が演奏(14時開演)されました。指揮者変更のドタバタがあったのですが、演奏自体はよいできだったとのことです。

 

(new)2006/6/18 練馬文化センターにてシンフォニア・タプカーラを演奏

東京正人吹奏楽団の定期演奏会にて、吹奏楽版を演奏。

 

(new)2006/6/17 横浜みなとみらい大ホールにてラウダ・コンチェルタータを演奏

8時開演のグラールウィンドオーケストラ第26回定期演奏会にて、指揮佐川聖二、マリンバ高田亮。吹奏楽版。 ttp://www.gwo.org/concert.html

 

(new)2006/6/17 ハーモニーホールふくい大ホールにてラウダ・コンチェルタータを演奏

19時開演の福井交響楽団第20回定期演奏会にて、指揮大井剛史、マリンバ平岡愛子。

 

(new)2006/6/17 ザ・ルーテルホール(札幌)にてヴァイオリン・ソナタを演奏

18時半開演の奥村智洋バイオリンコンサートにて。

(new)2006/6/17 旧奏楽堂にてオホーツクの海を演奏

菊田女声第28回演奏会(指揮八尋和美) で。女声合唱による「オホーツクの海」は、レア物です。とても良かったです。

 

2006/5/31 東京文化会館小ホールにて伊福部昭追悼演奏会が開催

川上敦子のピアノ演奏会というはずが、1ヶ月前にピアニスト変更で、佐伯周子さんに。2004/5のすみだトリフォニーで、アンコールに日本組曲から「演伶」を弾いた方です。データでは649席あるとされる東京文化会館小ホールですが、聴衆は約80人弱といったところでしょうか。周辺では、5000円は払いたくないとの声が多数。

「日本組曲(青森の音楽である佞武多を除く) 」:練習不足が極めて耳に付く。演奏全般が硬く、低音と高音のバランスがおかしい。音符を譜面通り(ミスタッチは譜面通りでないけど)しか弾かず、余韻を残さない演奏で、演奏終わると聴衆をも省みず、すぐ引っ込んでしまう。すごく味気ない。

「日本狂詩曲(ピアノ版)」:無茶苦茶な演奏でした。原曲の形を留めていないという印象です。川上敦子の初演も聴きましたが、やはりオリジナルの管絃楽曲の方が良いです。

「小ロマンス」:演奏前から危惧していた通り、チェンバロ曲をピアノでというのが、そもそも難しい。結果は、チェンバロ演奏には不可欠な装飾音とかなくて、ひたすらメロディーラインを辿るだけの演奏になってしまっている。プログラムの解説に書かれている通りに、全く“違う曲”に聞こえました。原典である映画「眠狂四郎」を見て、情感を込めてほしいというのは、ないものねだりか。

「リトミカ・オスティナータ」(2台ピアノ版):一昨年に川上敦子とも共演した岡原慎也さんが、管絃楽のオケパートを担当。今回の演奏曲の中では、もっとも佐伯周子が練習したことが良くわかる。約1ヶ月の間で、何とかこの曲を形にしたという練習だったのでは。もちろんミスタッチは、この曲ははっきりわかるし、オケに消されない分、管絃楽版よりピアノの負担は大きいので、仕方ない。一番まともに聞けた印象である。なお、この曲でマネージャーが岡原さんの譜めくりに登場したが、前回のようなミスはなかった。

なお、この他に、冒頭がショパンの「葬送」、もしかしてこれが一番やりたかった曲なのかもしれない。アンコールは、モーツアルトと「日本狂詩曲」の祭。全体を通して、佐伯周子は、川上敦子同様に力強いタイプのピアニスト。全体に余韻とか溜めといったものが見られないので、伊福部音楽は辛いです。そもそも本人が弾きたいと思ったかも疑問。

 

2006/5/7 旧奏楽堂にてロンド・イン・ブーレスクを演奏

リベラ・ウィンド・シンフォニーによる“吹奏楽による「奏楽堂にゆかりの作曲家たち」”において、福田滋指揮で、ロンド・イン・ブーレスク初稿版が演奏されました。他には、矢代秋雄のファンファーレ、芥川也寸志の交響曲第1番(編曲)、黛敏郎の交響詩「立山」( 編曲 )、團伊玖磨の吹奏楽のための奏鳴曲、別宮貞雄の組曲「映像の 記憶」(改訂初演) 、眞鍋理一郎の三つの行進曲“X Y Z”(初演)等でしたが、ロンド・イン・ブーレスクは大変良く響いていました
 

2006/4/30 ミューズ音楽館(名古屋)にて追悼コンサート

18時開演のデュオ・ウエダコンサートにて、ギター二重奏版の交響譚詩と「日本組曲」より佞武多(いずれも上田さん編曲)が演奏されました。他には、藤井敬吾、ロドリーゴ、ナザレーとギター曲作者の作品。

 

2006/4/23 ザ・シンフォニーホールにてシンフォニア・タプカーラを演奏

16時開演の第65回芦屋交響楽団定期演奏会にて、本名徹次指揮で演奏されました。他には、ベルリオーズ「序曲ローマの謝肉祭」、ド・ホン・クァン「ベトナム狂詩曲」、ファリャ「恋は魔術師」です。ファリャと伊福部は、面白いカップリング。

 

2006/4/7 JASRACけやきホールにて伊福部昭追悼コンサートが開催

東京音大民族音楽研究所の主催で開催されました。曲目は、ピアノ組曲、ギリヤーク族の古き吟誦歌、サハリン島先住民の三つの揺籃歌、ヴァイオリンとピアノのためのソナタ、オホーツクの海(女声合唱版)、アイヌの叙事詩による対話体牧歌でした。平日の夜では、行くのは厳しいです。

 

2006/2/18 深谷市市民文化会館小ホールにてヴァイオリン・ソナタを演奏

2月18日に深谷市市民文化会館小ホールで開かれた演奏会で、ヴァイオリン・ソナタが演奏されました。ヴァイオリン:中野恵、ピアノ:吉原裕子

 

2006/1/頭東西にてピアノ組曲を演奏

なぜか新春早々の演奏会で、東西で取り上げられました。1/5は、埼玉県美里町遺跡の森コンサートホールで行われる野田憲太郎さんのピアノコンサートで、もう一つは、1/9の大阪フェニックスホールで行われた風呂本佳苗ピアノリサイタルです。

 

2005/11/13現代ギターGGサロンにて交響譚詩・トッカータを演奏

ギタリスト哘崎考宏さんによるサロンコンサートにて、作曲者の監修による哘崎氏編曲の「交響譚詩」、作曲者所有のギターを用いた「トッカータ」が演奏されました。海外出張で行けなかった筆者は、無念の涙を飲みました。哘崎さんの次のアルバムに期待しましょう。

 

2005/10/23町田市民ホールにて二十絃箏とオーケストラのための交響的エグログを演奏

町田フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会で、野坂惠子さんの独奏です。14時開演、チケット1200円で。ホールもしくはぴあの取扱いです。http://home.n01.itscom.net/mpo/concert.html  参照。

 

2005/10/20NHKホールにて琵琶行を演奏

NHKホールにて行われる「日本音楽の祭典」にて野坂惠子さんが演奏。入場無料ですが、9/20申し込み締め切り。その後、教育テレビで放映されました。

 

2005/6/26青山音楽記念館(京都)にて交響譚詩(ギター二重奏版)を演奏

14時開演のデュオウエダ・ギターリサイタルにて、上田英治編曲による「交響譚詩」(ギター二重奏版)が演奏されました。他には、ハイドンの交響曲第104番とか、後はギター作品のようで、東京でも要町のGGサロンにて、7/10の14時に同演目が演奏されました。

 

2005/6/12長野県民文化会館中ホールにてラウダ・コンチェルタータを演奏

14時開演のオーケストラ・ソノーレ長野 第10回記念定期演奏会にて、加藤晃指揮および福島優美マリンバソロで、ラウダ・コンチェルタータが演奏されました。他に演奏されたのは、ボロディン/交響曲第2番 ロ短調、グルック/歌劇「アウリスのイフィゲニア」序曲です。

 

2005/5/19第一生命ホールにて交響譚詩(邦楽編曲版)を演奏

19時開演の日本音楽集団 第179回定期 名曲選シリーズIIで、秋岸寛久編曲による「交響譚詩(邦楽オーケストラ版)」が演奏されました。他に演奏されたのは、池辺晋一郎「竹に同じく」、長沢勝俊「箏四重奏」、ややマンネリですが「鬢多々良」他です。

 

2005/4/3すみだトリフォニー大ホールにて日本狂詩曲・シンフォニアタプカーラを演奏

オーケストラ・ディマンシュの第21回定期演奏会にて、伊福部作品が2曲も取り上げられました。

 

2005/3/13釧路市生涯学習センター・大ホールにて絃楽オーケストラのための日本組曲を演奏

北方の鼓動5周年記念公演「早坂文雄・伊福部昭生誕90周年記念演奏会」として、本名徹次指揮のオーケストラニッポニカ演奏で、演奏されました。他に演奏されたのは、早坂文雄:映画「羅生門」より(1950)、早坂文雄:交響組曲「七人の侍」(池辺晋一郎編)、早坂文雄:「ピアノ協奏曲第1番」(1948)でした。

 

2005/3/3京都会館第2ホールにてSF交響ファンタジー第一番を演奏

19時開演の京響オーケストラライブシネマ チャップリン「キッド」で、同映画の上映とともに、演奏がありました。指揮は、齊藤一郎で、他に演奏されたのは、まさに映画音楽です:J.ウィリアムズ「ハリーポッターと賢者の石」組曲より、同「スターウォーズ」組曲より他。

 

2005/2/20神戸文化ホールにて交響譚詩を演奏

六甲フィルハーモニー管弦楽団 の第19回 定期演奏会(14時開演)にて、交響譚詩が演奏されました。

 

2005/2/13ルネこだいら大ホールにて吉志舞を演奏

陸上自衛他中央音楽隊の小平演奏会にて、先日録音したばかりの「吉志舞」が演奏されました。生演奏を聴く機会はなかなかないので、行きたかったのですが。他に演奏されたのは、行進曲「新潟」(湯浅譲二)、交響組曲「野人」(渡辺浦人)、「吹奏楽のための犬夜叉」(和田薫)、「新選組!」(NHK大河ドラマ・服部隆之)に、「ハリー・ポッター」や 「ロード・オブ・ザ・リング」だったようです。

 

2005/2/6東京文化会館にてロンド・イン・ブーレスクを演奏

14時開演の第20回オーケストラフェスティバルにて、「倭太鼓とオーケストラのためのロンド・イン・ブーレスク」が演奏されました。指揮は寺本義明で、オケは新日本交響楽団・都民交響楽団・上野浅草フィルハーモニー管弦楽団の混成で、なかなか大迫力だったようです。

 

2005/1/22音更町文化センターにてピアノ作品を演奏

音更町文化センターで開かれた川上敦子ピアノリサイタルで、「トッカータ」と「日本狂詩曲」が演奏されたようです。

 

2004/12/16練馬文化センター大ホールにて交響譚詩(吹奏楽版)を演奏

陸上自衛隊中央音楽隊の第61回定例演奏会にて、松木敏晃さん編曲による「交響譚詩」(吹奏楽版)が演奏されました。

 

2004/11/22津田ホ−ルにて筝の新曲を含む演奏会

野坂惠子さんの第20回リサイタルは、全曲伊福部プログラムで、「二十五絃箏甲乙奏合 交響譚詩」・「二十五絃箏曲 琵琶行 −白居易ノ興ニ效フ」・「二十五絃箏甲乙奏合 七ツのヴェールの踊り −バレエ・サロメに依る」に加えて、新曲「二十五絃箏甲乙奏合 ヨカナーンの首級を得て、乱れるサロメ −バレエ・サロメに依る」が演奏されました。

 

2004/11/10近江楽堂にて哘崎考宏リサイタル

「伊福部昭ギター作品集」をリリースした哘崎考宏さんのリサイタルは、DANROKUの助演も得て、意欲的なプログラム編成でした。伊福部昭「甲乙奏合交響譚詩」(ギター二重奏版哘崎編)・眞鍋理一郎「五つのトムボー」・三木稔「芽生え」・堀井智則「フルートとギターのためのデュオローグ」と、伊福部作品および門下の曲目を並べ、更には、かの不気味社で「豪快な」シリースを手がける作曲家である 八尋健生の「神明岩戸」を並べています。2005年の新たなトライも期待したいところですが、なかなか高齢の先生の新曲も期待し難くつらいところです。

 

2004/11/4いずみホールにて交響的エグログを演奏

大阪センチリー交響楽団  http://mic.e-osaka.ne.jp/century/ のいずみ定期演奏会No.21にて、「二十絃箏とオーケストラのための交響的エグログ」が演奏されました。二十五絃筝は、リサイタル前の野坂惠子さん。他に演奏されたのは、モーツァルト「ドイツ舞曲 より」とメシアン「キリストの昇天」です。なぜか今年は、関西が当たり年?

 

2004/10/83回アジアオーケストラウィークにて管絃楽のための日本組曲を演奏

3回アジアオーケストラウィークの中で、大阪フィルハーモニー交響楽団により演奏されました。 指揮は、岩城宏之です。他に演奏されたのは、武満徹「オーケストラのための「夢の時」」(1981)、徳山美奈子「大阪素描」、シベリウス「交響曲第2番ニ長調op.43」とのこと。本当に、今年は、関西の当たり年。

 

2004/9/26石橋文化ホールにて交響的エグログを演奏

九州交響楽団の久留米公演「和の響き」にて、「二十絃箏とオーケストラのための交響的エグログ」が演奏されました。指揮は、円光寺雅彦で、二十五絃筝は野坂惠子さん。

 

2004/9/19札幌kitara大ホールにて協奏風狂詩曲を演奏

13時半開演の日本フィルの第29回北海道定期公演にて、作曲者が北海道出身ということを意識したのでしょうか、「ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲」が演奏されました。ヴァイオリニストは、CD「伊福部昭の芸術5」と同じと徳永二男で、指揮も広上淳一です。

 

2004/9/12すみだトリフォニーホールにて陸上自衛隊中央音楽隊第60回定例演奏会

14時開演の表記演奏会にて、福田滋編曲による吹奏楽版「SF交響ファンタジー第1番」が演奏されました。他に演奏されるのは、ザ・スター・オブ・ドリームス〈R.スミス〉・プスタ(J.ヴァン=デル=ロースト)・組曲「カレリア」(シベリウス)・吹奏楽のための第二交響曲(新作オリジナル:陳黔)という中で、中音のパワーのある金管楽器は、とてもパワフルで美しい響きを聞かせてくれました。

 

2004/9/5シンフォニーホ−ルにてヴァイオリン協奏曲第2番を演奏

大阪のシンフォニーホ−ルで、小林武史さんのヴァイオリンソロで、演奏されました。オケは、天理教音楽研究会オーケストラ です。バイオリンのソロはとても熱演だったとのこと。映画「扉はひらかれた」の曲でも演奏してくれればよかったのに。

 

2004/7/31たかいし市民文化会館アプラ大ホールにていずみのくに音楽祭

この音楽祭の中で、”伊福部昭・SFファンタジーとJファンタジー(日本の心・・・・)”と言う演奏会が、午後2時から開催されました。演奏されたのは、「SF交響ファンタジー第一番」で、その他に大栗裕「管弦楽のための「神話」」と宮城道雄「筝協奏曲」等を演奏。

 

2004/7/23富山県の入善コスモホールで対話体牧歌を演奏

富山県の日本海に面した入善(にゅうぜん)町の町民会館(コスモホール)で行われた木村俊光バリトンリサイタルにて、「アイヌの叙事詩に依る対話体牧歌」が演奏されました。バリトンでの演奏例がないわけではありませんが、なかなか珍しい。

 

2004/7/22松の実会演奏会て交響譚詩を演奏

80周年・第136回初代野坂操壽 三回忌追善 松の実會演奏会にて、「二十五絃筝甲乙奏合 交響譚詩」が演奏されました。二十五絃筝は、二代目の坂操壽、低音二十五絃筝は野坂衣里という初演の組み合わせでした。

 

2004/6/29東京オペラシティリサイタルホールにてピアノ組曲を演奏

東京オペラシティ文化財団の定例公演企画である「B→C バッハからコンテンポラリーへ」の中で行われる「宮谷理香ピアノ・リサイタル」にて、ピアノ組曲が全曲演奏されました。今回は、バッハは「フランス組曲第5番」と「半音階的幻想曲とフーガ」で、しかも、武満徹「雨の樹 素描」等とのカップリングでした。

 

2004/6/16札幌市民会館にて複数の伊福部作品を演奏

14時開演の陸上自衛隊北部方面音楽隊定期演奏会第2部で、「伊福部昭特集」と銘打って、「北海道讃歌」(合唱入り)・「シンフォニア・タプカーラ第3楽章」(吹奏楽:松木敏晃編)・「アイヌ叙事詩に依る対話体牧歌」・「SF交響ファンタジー第1番」(吹奏楽:福田滋編)と多彩な曲目が演奏されました。

 

2004/6/10中川果林・二十五絃筝リサイタルにて「七つのヴェールの踊りを演奏

中川果林二十五絃筝リサイタルにて、低音二十五絃筝:小宮瑞代さんで、演奏。詳細は、http://www.asahi-artfes.net/program/9.php まで。

 

2004/6/6京都府長岡京記念文化会館にて「シンフォニア・タプカーラを演奏

京都フィロムジカ管弦楽団が、14時開演の第15回定期演奏会にて、ヒンデミットの組曲「至高の幻想」・ハーティの「雁の群れと共に」と併せて、「シンフォニア・タプカーラ」を演奏。

 

2004/5/31サントリーホールにて伊福部昭 卒寿記念コンサートを開催

指揮は本名徹次さんで、演奏は日本フィルハーモニー交響楽団。卒寿の誕生日当日で、フィリピンに贈る祝典序曲(戦後初の生演奏)、日本狂詩曲、SF交響ファンタジー第一番、交響頌偈「釈迦」で、アンコールはシンフォニア・タプカーラの第三楽章。指揮の本名さんの気合も入りまくりで、オケも熱演。久しぶりに記念の演奏会がプロオケだったのですが、管楽器の出来とかはさすがと唸らされました。日本狂詩曲も2週前の不満を解消させてくれる出来でした。まあ、SF交響ファンタジー第一番はなくても、良かったかな。交響頌偈「釈迦」も、錚々たる記念合唱団メンバー(知る人ぞ知る)で、東京での演奏は久しぶりでしたね(そもそも91年のサントリーホールでの「個展」も釈迦のみ未発売)。この演奏会のライブ録音が、「伊福部昭の芸術 8」として発売されるそうです。あの熱狂的演奏が、再び聞ける!

 

2004/5/30河内長野ラブリーホール・大ホールにてSF映画音楽の演奏会

関西フィルのスペシャルコンサート「伊福部昭xジョン・ウィリアムズ<ゴジラvsスターウォーズ 日米SFシンフォニーの競演>」にて、藤岡幸夫の指揮によって、SF交響ファンタジー第1番〜第3番の通し演奏が行われました。ジョン・ウィリアムズは、「スターウォーズ組曲」と「交響組曲ファントム・メナス」から。かつて通し演奏をやったことのあるオケですが、練習不足と曲への思い入れの少なさで、あまり良い演奏ではなかったようです。そもそもプログラムのミスだと、コアの伊福部ファンは思うでしょう。

 

2004/5/16すみだトリフォニーホールにてピアノを中心にした演奏会

ピアニスト川上敦子さんの演奏を中心とした演奏は、招待券をばら撒いた効果(?)だけでなく、昨年6月の「ピアノ組曲」より、多くの聴衆が集まりました。演奏されたのは、二台のピアノのための「リトミカ・オスティナータ」(初演:共演は岡原慎也さんで、一部にはこちらの方が上手だったとの声も)、「トッカータ」、日本組曲から「盆踊り」と「七夕」、ピアノのための「日本狂詩曲」(初演)でした。「リトミカ」は、やはり管絃楽版の深みには届かない物足りなさを感じました。機械的なピアノ独創部分は、綺麗な演奏なのですが、是非、オケとの共演を聞いてみたいです。まあ、譜めくりのミスは、愛嬌としても、そこで演奏が中断するのはいかがか。せめて暗譜で弾けるくらいでないと、、、「トッカータ」は、ギターを単純に置き換えただけ、という実はとても難しいことをやっているのですが、ピッチが速すぎで、情感を失った機械的な演奏に聞こえました。この日の収穫は、「日本組曲」でしょう。音更・さいたまと演奏を重ねてきた効果でしょうか、過去の演奏よりもしっとりと良い演奏に思いました。「日本狂詩曲」は、面白い試みだったのですが、やはり伊福部音楽の真髄が絃楽器にあるということを痛感させられました。なお、アンコールは、延々と長かったのですが、その中で、伊福部先生が演奏に反対していた「アイアイアゴムテイラ」の伴奏をピアノ演奏のみで弾くという愚挙を行い、聴衆の失笑を買っていました。

 

2004/4/25所沢市民文化センター「ミューズ」大ホールにてSF交響ファンタジー第1番を演奏

陸上自衛隊中央音楽隊チーフ・ライブラリアン等も勤める福田滋氏が音楽監督を務めるアマチュア吹奏楽団リベラ・ウィンド・シンフォニー(http://liberawind.hp.infoseek.co.jp/jouhou.htm)によって、SF交響ファンタジー第1番(福田氏によって、吹奏楽用に編曲)のほか、芥川也寸志「交響管絃楽のための音楽」等が演奏されました。同曲を収録したCD(2003年12月録音)は、ビムス・エディション(http://www.bmseditions.com/)から、発売中です。

 

2004/3/10ヤマハエレクトーンシティ渋谷にて電子オケ版の演奏会を開催

ジャパンエレクトロニックオーケストラの第11回演奏会にて、「土俗的三連画面」と「交響譚詩」が演奏されました。4台の電子オルガンとシンセ・パーカッションが中心の編成という電子オケです。指揮は、昭和音大講師の野口剛夫さんでした。

 

2004/2/28・29徳島県北島町立創世ホールにて「伊福部昭先生 卒寿記念祭」を開催

28日14時〜は、作家木部与巴仁氏による講演会「伊福部昭・時代を超えた音楽」で、戸塚ふみ代さんのヴァイオリンと木須子康一さんのピアノで、『ヴァイオリンとピアノのためのソナタ』と『盆踊り』が演奏されました。

29日18:30〜は、「伊福部昭の箏曲宇宙」と題して、野坂惠子さんと小宮瑞代さんが、『胡哦』・『蹈歌』・『交響譚詩』・『七ツのヴェールの踊り〈バレエ・サロメに依る〉』・『琵琶行』と、最近の筝曲を中心に演奏しました。

 

2004/2/27東京文化会館小ホールにてチェンバロ曲の演奏会を開催

有橋淑和チェンバロ・リサイタルにて、「サンタマリア」と「小ロマンス」が演奏されました。

 

2004/2/1第一生命ホールにて「伊福部昭・文化功労者顕彰 お祝いコンサートを開催

晴海トリトンスクエアにある第一生命ホールにて、オーケストラニッポニカや様々な先生の作品演奏に関わって来られた奏者の方々によるお祝いのコンサートが開催されました。曲目は、「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」(vn:小林武史・pf:梅村祐子)、「琵琶行」(二十五絃筝:野坂惠子)、「アイヌの叙事詩に依る対話体牧歌」(sp:弓田真理子・timp:長谷川友紀)、「伊福部昭 賛」(高弟9人による作品:初演は叙勲を祝う会1988)、「土俗的三連画」、「絃楽オーケストラのための日本組曲」(指揮:長田雅人・演奏:オーケストラニッポニカ)でした

「アイヌ」までの第一部では、小林先生のヴァイオリンがやや気持ちが先走り、昔ほどの深みを失っていたのや、野坂先生のノリが今ひとつで、それでも、ラストで琴柱が飛ぶのは最近のご愛嬌。結果的に、ここ数年で歌いこなしてきた弓田さんのソプラノと、長谷川さんのティンパニでまとめた、「対話体牧歌」が、一番の出来。お祝いのコンサートですので、節目となる各曲が演奏されたことだけでも嬉しいのですが。

後半の第二部では、当日のゲネプロでもまとまらなかった「土俗的三連画」は、何とかラストまでたどり着いた感じ。「絃楽オーケストラのための日本組曲」は、なかなか良かったです。わずか1ヶ月の練習時間で望んだニッポニカの皆さん、ご苦労様でした。本当は、夜の祝賀会で今井重幸先生の新作が予定されていたのですが、練習が間に合わず、キャンセル。是非、どこかの機会に演奏してください!

 

2004/1/18欅のホールにて「新春 筝・尺八演奏会

千葉県野田市の欅のホール小ホールにて開催される標記演奏会にて、野坂惠子さんの二十五絃筝、小宮瑞代さんの低音二十五絃筝で、二十五絃箏甲乙奏合 七ツのヴェールの踊り<バレエ・サロメに依る>と二十五絃箏曲 琵琶行<白居易ノ興ニ效フ> が演奏されました。
 

2003/10/15紀尾井小ホールにて二十五絃筝甲乙奏合 七ツのヴェールの踊り〈バレエ・サロメに依る〉を演奏

野坂先生以外の方による初めての演奏。「第4回滝田美智子二十五絃筝リサイタル」において、低音筝小宮瑞代さんで、演奏されました。

 

2003/9/30高山市文化会館大ホールにて「絃楽オーケストラのための日本組曲を演奏

伊福部作品に対して音楽監督があまり好印象を持っていないのではと、筆者が疑っていたくらい伊福部作品を取り上げなかったオーケトラ・アンサンブル金沢が、本名徹次先生指揮の下、「飛騨の音、日本の音楽」と題するプログラムで、芥川也寸志「弦楽のための3楽章」とか新実徳英「生命連鎖」、西村朗「鳥のヘテロフォニー」等と共に上記の曲目を演奏しました。昨年にCD化されている初演以降、舞台演奏はなかったので、是非、関東でも演奏をしてもらいたいものです。

 

2003/9/20・24東京・横浜にてギター作品等を演奏

ギタリスト哘崎考宏氏と新堀ギター男性六重奏団DANROKUによる演奏会は、9/20(土)16:30の東京(近江楽堂@初台)と24(水)19時の横浜(@港南区民文化センター「ひまわりの郷」)で行われました。お得意の吉松隆やバッハに加えて、今井重幸先生の「長楽寺幻想」、堀井智則氏の「ギター二重奏のためのバラータ」「ギターのためのモノローグ」等が演奏され、東京では「胡哦」・「盆踊」・「佞武多」、横浜では「トッカータ」・「盆踊」・「七夕」・「佞武多」が演奏されました。

 

2003/9/2かん芸館にて「ヴァイオリン・ソナタを演奏

ミッテンヴァルトより発売されている「伊福部昭 室内楽集」にて素晴らしいヴァイオリン演奏を聞かせてくれた木野雅之・木野真美兄妹による、同曲の生演奏です。CDのプロモーションでの全曲や、関西等での演奏会のアンコールにて一部を弾かれた例はありますが、正式な形での生演奏は初めてでした。

 

2003/6/29練馬文化センターにて「日本組曲」(吹奏楽版)を演奏

鈴木正人氏指揮による東京正人吹奏楽団の第16回定期演奏会にて、伊福部先生の許可を得て吹奏楽版に編曲された『日本組曲』が演奏されました。中盤からややテンポが速くなった感はありましたが、良く鳴る金管楽器と力強い打楽器とが、力のこもった演奏を聞かせてくれました。特に、冒頭の「盆踊り」は素晴らしい出来だったと思います。

 

2003/6/28川上敦子さんが「ピアノ組曲」を演奏

5月の音更公演に続いて、関東でも彩の国さいたま芸術劇場音楽ホールで、「ピアノ組曲」が演奏されました。前半のモーツァルトのピアノソナタは、スタンウェイのピアノでノンペダル演奏を行うという、一体何に拘っているのか良くわからないパフォーマンスでしたが(一層のこと古楽器で演奏したら?)、後半はなかなか力強い「ピアノ組曲」を楽しませてくれました。しかし、ホールの入りは、定員約600人に対して、50人程度でしたので、与野本町というロケーションと5000円というチケットの価格設定に問題ありということなのでしょう。「ピアノ組曲」を演奏し、伊福部先生が来場されると言うことだけで、当日やってきた伊福部ファンが、どう見ても10人はいましたから、それを除くと、、、、

 

2003/6/21アデカ・富士通コンサートにて「ギターのためのトッカータ」を演奏

伊福部ギター作品に取り組むギタリスト哘崎考宏さんが、14時開演の標記コンサートで伊福部先生の弟子である堀井氏の作品等とともに、「ギターのためのトッカータ」を演奏されました。

 

2003/6/15泉の里コンツェルトザールにて複数の筝曲を演奏

泉の里コンツェルトザール(国分寺駅徒歩5分)にて、「野坂惠子”二十五絃筝の新しい展開”」と題した演奏会がありました。演奏曲目は、野坂さんご自身の『津軽』と廣瀬量平さんの『浮舟』のほかに、『二十五絃筝甲乙奏合 交響譚詩』・『琵琶行』・『二十五絃筝甲乙奏合 七ツのヴェールの踊り〈バレエ・サロメに依る〉』(東京では初の再演!)でした。演奏回数が増えれば増えるほど、手に馴染んでくるの新曲のパターンで、前年の初演よりも『七ツのヴェールの踊り』は良かったですし、それだけでなく、少しテンポを抑えた『交響譚詩』も、とても良かったです。低音二十五絃筝の小宮瑞代さんとも、息はピッタリでした。80名ほどで一杯となる小さなホールでしたが、筝と客席距離が近く、また壁面も近いことから、良く響いていました。

 

2003/5/31川上敦子北海道十勝音更公演にて「ピアノ組曲」を演奏

音更小学校卒と伊福部先生の後輩にあたるピアニスト川上敦子さんが、故郷の音更町文化センターで開催される演奏会にて、モーツアルトのピアノソナタとともに、ピアノ組曲(全曲)を演奏されました。北海道新聞十勝地方版によると、生活の本拠を実家の音更に戻した川上さんは、既に2月の音更小創立100周年記念式典で「盆踊り」を演奏されているとのことです。

 

2003/5/30野坂惠子さんが「琵琶行」を演奏

東京芸術大の邦楽科(生田流)卒業生による森の会第44回定期演奏会にて、新卒業生たちの演奏の後に「琵琶行」を演奏されました。金曜日の夕刻という時間で聞きに行くことは出来ませんでしたが、「琵琶行」は完全にお手の物になり始めていらっしゃるので、安心できます。きっと素晴らしい演奏だったことでしょう。

 

2003/5/8かりん二十五絃筝リサイタルにて「交響譚詩」を演奏

木曜日の夜19時開演ですが、すみだトリフォニーの小ホールでのかりん(中川果林)さんのリサイタルで、「交響譚詩」が演奏されました。低音二十五絃筝は、小宮瑞代さんで、野先生のお弟子さんたちが、どんどん伊福部作品にチャレンジしてくれていて、次々と若い世代が取り組んでくれるのは嬉しいですね。残念ながら、仕事優先。

 

2003/3/28山本亜美二十五絃筝リサイタルにて「胡哦」と「交響譚詩」を演奏

金曜日の夜19時開演ですが、代々木上原のMUSICASAで行われた山本亜美(つぐみ)さんのリサイタルで、標記の2曲が演奏されました。昨年10月の「物云舞」演奏の出来から考えると、特に難曲の後者にはやや不安があったのですが、半年の間の精進・成長には目を見張るものがありました。冒頭の「胡哦」は、果たして原曲の映画を見ているのかと心配になる若い奏者なのですが、十分の出来です。私などは、1964年の初出よりも、1992年のVSのエンディングに使われたハープのイメージが強い曲です。この曲も決して簡単な作品ではなく、かつて野坂先生自身が途中でつまずいたのを目にしたこともあります。また、低音二十五絃筝の奏者に中井智弥さんを迎えての「交響譚詩」が、なかなかの出来でした。特に男性奏者が低音を受け持ったことで、低音部が強く響き、更にはその反動で高音部の演奏が繊細に聞こえるのです。野坂先生の渾身の演奏ばかり聞いていたので、随分と新鮮に聞こえました。超絶技巧を要する曲ですから、決してミスタッチがなかった訳ではないのですが、小規模の会場で迫力のある新鮮な演奏を聞かせてもらえて、平日の夕刻に無理して行った甲斐がありました。なお、会場には、野坂惠子さんご本人も見えてらっしゃいました。

 

2003/3/5調布市文化会館たづくり2Fにて「アイヌの叙事詩による対話体牧歌を演奏

桐朋学園音楽部の学生・教授によるpercussion+one演奏会で、「アイヌの叙事詩による対話体牧歌」が演奏されました。元々ソプラノで歌われている曲ですが、今回は木村俊光(バリトン)・佐野恭一(ティンパニ)でした。平日の夕方で行けなかったのですが、演奏内容・姿勢・態度と決して満足の行く演奏ではなかったようです。最近、伊福部作品の演奏される機会が増えたのは嬉しいことなのですが、内容の伴わないことが少なくなく、とても残念に思います。

 

2003/3/2ジャパン・グスタフ・マーラー・オーケストラが「ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲」を演奏

横浜のみなとみらいホールで行われた同楽団の第二回定期演奏会にて、指揮:井上喜惟、ヴァイオリン:緒方恵というアルメニア・フィルによるヴァイオリン協奏曲第2番の時と同じ顔合わせで演奏されました。しかし、稀な曲が演奏されたことを評価できても、演奏の出来は散々でした。しかも、オケは金管がやや弱いとは言え、アマ・オケとしては十分に合格の出来で、マーラーを冠するオケだけあって、弦楽器の厚みは素晴らしいものがありました。また、ソリスト緒方恵さんの演奏も技巧が素晴らしいだけでなく、気も乗った好演だったのです。ところが、CD化されているアルメニア・フィルの2番とまったく同じ結果に終ってしまったのです。ソリストが走り過ぎて、アマ・オケが着いてゆけないために、演奏がちぐはぐに聞こえるのです。ソリストとオケが合った部分は素晴らしく聞こえるのですが、それ以外の大半が無残な出来です。演奏会前半最後の曲だったのですが、既に休憩時間には怒りの声があがり、後半のハチャトゥリアン「15本のトランペット、パイプ・オルガンのための交響曲第3番”交響詩曲”」の井上喜惟氏の素晴らしい指揮を見た瞬間、伊福部ファンは唖然としたのです。こんな熱のこもった指揮が出来るのに、なぜ協奏風狂詩曲でソリストとオケを調和させず、無様な出来に終らせたのか? 前半終了時点では、私はアルメニアのCD同様、オケに合わせられないソリストに問題があるのではと考えていたのに、これは明らかに指揮者の問題であると確信できたのです。できることをやらないというのは、オケがアマとは言え、指揮者はプロであり、プロの風上にも置けない演奏です。まさに、手を抜いていると思われても仕方のない指揮だったのです。幾らハチャトゥリアンの生誕100年記念とは言え、作曲者の伊福部先生を前にして許せない演奏でした。解釈として、静かな演奏を狙ったという良い訳も聞こえてきていますが、名演と思えるアルメニア・フィルとソリスト久保田巧の組み合わせで演奏した同曲となぜ解釈を変える必要があったのか、まったく理解できません。パート譜の探索・作成等ご苦労をされての演奏だったことを知っていても、極めて不快にしか感じられませんでした。どうも97年の日本フィルと徳永氏のソロの組み合わせもそうですが、協奏風狂詩曲は稀にしか演奏されないのに、好演には出会えません。

 

2003/2/23松下知代筝リサイタルにて「物云舞を演奏

熊本市総合女性センターで行われたリサイタルにて、宮城道雄・吉松隆・肥後一郎といった先生の諸作品とともに、「物云舞」が演奏されました。

 

2003/2/8〜18野坂惠子・小宮瑞代さんが『琵琶行』及び『交響譚詩を演奏

NYをはじめ全米各地で開催されるMusic From Japan 2003にて、上記2曲が演奏されます。アメリカまで行かれる方は、いらっしゃらないと思いますが、ご興味のある方は、松の実ネットもしくはhttp://www.musicfromjapan.org/ まで。

 

2003/2/1日本音楽集団が「郢曲 鬢多々良」を演奏

日本音楽集団が地方公演で「郢曲 鬢多々良」を演奏したはずです。会場は山口県岩国市のシンフォニア岩国で、午後2時開演でした。

 

2003/1/25豊島区管弦楽団が「交響譚詩」を演奏

午後4時開演の第55回 定期演奏会にて、ドヴォルジャークの交響詩「野鳩」やシューマンの交響曲 第4番ニ短調とともに、「交響譚詩」が演奏されました。山岡重信氏の指揮は、70歳を超える年齢を感じさせないほどの熱演で、「野鳩」で感じさせられた矍鑠といったイメージを振り払うほどに、指揮台で飛び跳ねていました。演奏の方は、楽譜や物が何度となく落ち、打楽器や金管はゴジラをイメージしたかのごとく強い音で鳴り響き、ティンパニは途中でテンポを見出し、ペダルを踏み壊しといった、いかにもアマ・オケの演奏でしたが、指揮者のテンポの取り方や抑揚の付け方で、うまく全体をまとめていらっしゃいました。名演とは言い難いですが、指揮者の熱意に動かされた団員の想いは伝わったのではないでしょうか。

 

2003/1/25野坂惠子・小宮瑞代さんが『七ツのヴェールの踊り』及び『交響譚詩を演奏

2003年音楽祭・福島」の中で、『津軽』や『<みだれ>による変容』とともに、伊福部作品を2曲演奏されました。『七ツのヴェールの踊り』は、2ヶ月弱ぶりの再演となりました。

 

2003/1/15有橋淑和さんが「小ロマンス」・「サンタマリア」を演奏

12月に伊福部先生の新作を含むチェンバロによるCDアルバムをリリースした有橋淑和さんが、"CembaloRevolution"と題したリサイタルで、CDに収録した作品等を生で演奏しました。前売券は完売で、当日券は抽選と、プロモーションの成果は出ていたのですが、デビュー・リサイタルということで堅くなっていたためか、演奏会の前半はミスタッチも多く、また、聴衆との呼吸も合わず、やや苦しい展開となりました。伊福部作品2作に関しては、大きなミスもなかったのですが、技巧に走り邪魔な修飾音符も多く、若さゆえか情感の乏しい演奏でした。(次の「バロック・ホーダウン」(エレクトリカル・パレードの曲)は、ミニ・コンサオートでも弾きなれているためか、またリズム感もよく、文句のない演奏だったと思います。)この2曲に再度トライするだけでなく、伊福部映画音楽の中にはまだチェンバロ曲もあるので、是非、トライしてリベンジしてもらいたいものです。ややビジュアル先行の事務所の売り方が、鼻に付きました。コンサート途中で音を立てて入ってくるカメラマンとか。ポスター等も、もっと自然に写せばよいのに。

 

2003/1/13C⇔YProjectが「ゴジラのテーマ」を演奏

CD情報に書いていましたが、C⇔YProject(ヴァイオリンの野口千代光さんとパーカッションの神田佳子さん)がCD発売記念コンサートで、CDにも収録されている編曲でゴジラのテーマを演奏してくれました。編曲自体は、やや難ありなのですが、生のバイオリン・ピアノ・打楽器の迫力は、なかなか良かったです。特にピアノ内部を弾いたり、バイオリンの胴を叩いたり、とういのは、伊福部魂そのもので、面白かったです。神田さんのマリンバも良く、是非、今度”ラウダ・コンチェルタータ”を弾いて頂きたいものです。

 

2003/1/12・13木野雅之さんによるミニコンサートで「ヴァイオリン・ソナタ」を演奏

ミッテンヴァルトより発売されたCD「伊福部昭 室内楽作品集」で卓越した「ヴァイオリン・ソナタ」の演奏を聞かせてくれた木野さんが、CDのプロモーションを兼ねて、ミニコンサート&サイン会を、HMV池袋メトロポリタンプラザ及びタワーレコード渋谷(第二・第三楽章)にて開催されました。CDの演奏も素晴らしかったですが、生の迫力は凄かったです。共演のピアノはCDと異なり、名越小百合さんでした。ピアノに関しては、ちょっと不安を感じる場所もありましたが、十分合格の水準でした。CDが一杯出ると、色々プロモーションで生演奏を聞かせてもらえて嬉しい!なお、マイクのスイッチを切り忘れていたため、PAのノイズが耳障りでしたが、途中からは、そんな雑音なんて気にならないほどの名演奏でした。

 

コンサート情報2002へ

コンサート情報2001へ

コンサート情報2000へ

コンサート情報99へ

コンサート情報98へ

コンサート情報97へ

 

 元に戻る